このページはPR・広告を含みます

住宅向け地盤保証を横並びにすると見える3つの違い

住宅の模型と地層のサンプル、地盤保証の書類ファイルが並べられた、明るい事務所の机の上の写真

本ページは公開情報を整理した業界レポートであり、特定の事業者・工法・サービスの推奨や、個別の土地に関する助言ではありません。

戸建住宅の地盤を巡る事業者は、名前が似て見えても、事業の構造が異なります。調査を行う会社、保証だけを提供する会社、改良工事まで担う会社が混在しており、地盤保証という同じ言葉の裏側で、担っている役割は一様ではありません。本記事では、住宅向け地盤調査・地盤保証の主要プレイヤー6者を、各社の公式サイトで確認できた事実項目だけで並べたときに見えてくる、三つの違いを整理します。順位や優劣は付けず、比較表を読むときの視点を示すことが目的です。

違い1:改良工事を受注するかどうか

サムシングは、公式サイトで、地盤調査、地盤改良、地盤保証をワンストップで提供すると説明しています。調査には、SWS試験、ボーリング調査・標準貫入試験、平板載荷試験が挙げられ、改良は16種類の工法を用意しているとされています。これに対して、地盤ネットの公式サイトは、改良工事を受注しない形で地盤サービスを一括管理する「地盤安心住宅R」を紹介しています。GIRは、地盤保証「THE LAND」を軸に、技術力を認定した調査・改良会社を「THE LAND認定店」とし、その認定店が手がけた地盤を保証する方式です。GIR自身が調査や改良を行うとは、公式サイトに記載されていません。

この違いが意味するのは、調査結果に基づく改良の要否の判断と、改良工事の受注が、同じ主体にあるかどうかです。同じ主体にある場合は、調査から工事までの窓口が一つで済む点が、実務上の特徴になります。分かれている場合は、調査と工事の関係が見えやすい一方、窓口が複数になることもあります。どちらが適するかは、発注者が何を重視するかで変わり、一概には言えません。

違い2:調査手法を自社で持っているかどうか

ビイックの公式サイトは、表面波探査法による住宅地盤調査と、同手法の調査機器の製造・販売を事業としていること、技術開発元であることを記載しています。ほかの5者は、公式サイトで確認できた範囲では、調査手法の開発元であるとの記載は確認できませんでした。サムシングは、SWS試験、ボーリング調査・標準貫入試験、平板載荷試験を調査方法として挙げています。ジャパンホームシールドや地盤ネットなどの具体的な調査手法は、公式サイトのトップページでは確認できていません。

[PR]

手法が違えば、得られる情報の種類が変わります。SWS試験は地盤の貫入抵抗を、表面波探査は地盤の硬さの分布を推定します。保証は、調査結果とそれに基づく対策を前提に成り立つため、どの手法の結果を前提にした保証なのかは、保証の条件を読むうえで重要な点です。ビイックの公式資料には、地盤調査報告書と異なる基礎施工を行った場合は保証の対象外となる旨の記載があり、調査結果と施工の一致が、保証の前提に含まれていることが読み取れます。

違い3:地盤データを公開しているかどうか

ジャパンホームシールドの「地盤サポートマップ」は、地震時の揺れやすさ、洪水・浸水リスク、地盤の強さ、年代ごとの航空写真などを地図上で確認できる無料のサービスで、250万を超える地盤解析の実績をもとにすると説明されています。2026年4月15日には、東京都が運営する液状化対策のサイトとの連携が発表されました。地盤ネットは「地盤安心マップR」を、ビイックは「全国地盤サーチ GAIA」を、公式サイトに掲載しています。

調査データが蓄積されるほど、その地域の地盤の傾向を、データとして示せるようになります。ここで注意したいのは、データの出所と限界です。地盤サポートマップの公式サイトは、浸水区域外の表示が浸水リスクのないことを意味しないこと、一部のエリアには情報がないことを明記しています。地図上の情報は、個別の敷地の調査に代わるものではなく、土地を知る入口として位置づけられています。

[PR]

比較表を読むときの確認点

三つの違いを踏まえて、比較表を見るときに確認したい点を整理します。第一に、各社が調査・保証・改良のどこを担っているかです。第二に、調査手法は何で、保証がその調査結果を前提にしているかどうかです。第三に、保証の範囲、期間、限度額、免責が、商品の約款でどう定められているかです。これらは、公式サイトのトップページだけでは分からないことが多く、契約前の書類で確認する必要があります。

[PR]
確認する点事実項目として見られる範囲契約前に書類で確認すること
担う役割調査・保証・改良の事業形態(公式サイトの記載)調査と工事の窓口、改良の要否判断の主体
調査手法SWS試験、表面波探査などの提供状況保証の前提となる調査方法の指定
保証の有無保証サービスの有無、商品名範囲、期間、限度額、免責、天災の扱い
データ公開地図サービスの有無と対象データの出所、情報のないエリア、更新時期

2026年10月時点、各社公式サイト・公開資料に基づく。最新情報は各社サイトで確認してください。

なお、住宅瑕疵担保履行法による資力確保は、売主等が負う10年間の瑕疵担保責任の履行を確保するための制度で、民間の地盤保証とは別のものです。どの制度が何を担保しているのかを区別して確認することが、保証を読む際の前提になります。個別の保証の選択については、専門家や事業者の説明を受けて判断してください。

参照した一次情報

本サイトは地盤調査・地質調査業界を公開情報から整理したものであり、個別の土地の地盤評価や工法選定の助言ではありません。調査費用・期間は条件により大きく異なります。建築・造成の判断は地盤調査会社・建築士等の専門家にご確認ください。