このページはPR・広告を含みます

GL-04 / HOUSING

住宅向け地盤調査・地盤保証の
主要プレイヤーを並べる

調査・保証・改良のどこを担うかが異なる6者を、公式サイトで確認できた事実項目だけで横並びにします。

住宅の敷地に置かれた小型の貫入試験機と、基礎工事用の杭が並ぶ更地の様子

最終更新日:

掲載の順序は表の見やすさのためで、優劣や順位を示すものではありません。保証の範囲・期間・免責は事業者や商品ごとに異なるため、条件の比較は各社の約款と契約書で確認してください。

住宅地盤は「調査・保証・改良」の三つの役割で成り立つ

戸建住宅の地盤を巡る事業は、地盤の調査と解析、地盤が原因で建物に不同沈下が起きた場合の保証、地盤が弱い場合の改良工事、の三つの役割に分けると整理しやすくなります。事業者によって、三つを一社で提供する場合、調査と保証に特化して改良工事は受注しない場合、保証のみを提供して調査と改良は認定した事業者に任せる場合があります。同じ「地盤保証」という言葉でも、担う役割が違えば、利害関係も異なります。たとえば改良工事も受注する事業者は、調査の結果と工事の受注が同じ会社の中でつながっています。この点は、第三者の立場を打ち出すサービスが登場した背景でもあります。

地盤ネットの公式サイトには、改良工事を受注しない形で地盤サービスを一括管理する「地盤安心住宅R」が紹介されています。GIRの公式サイトは、一定の技術力を認定された地盤関連会社(調査・改良会社)を「THE LAND認定店」と呼び、その認定店が調査・改良工事を手がけた地盤を保証すると説明しています。ビイックは、表面波探査法による調査を中心にしながら、調査機器の製造販売も行う会社です。こうした違いを知ったうえで比較表を読むと、各社が事業のどこに軸足を置いているかが見えてきます。

[PR]

比較表では、事業形態、調査手法やサービス、地盤保証の有無、対応エリア、データ公開サービスの有無を、事実項目として並べます。保証の限度額や期間のような契約条件は、商品や時期により変わるため、本ページでは数字を掲載せず、各社の公式資料の参照を前提にしています。

主要プレイヤーの比較表(6者)

事業者本社設立・上場事業形態(調査/保証/改良)調査手法・サービス地盤保証対応エリア・拠点データ公開サービス公表実績
ジャパンホームシールド株式会社東京都墨田区両国2-10-14 両国シティコア17F1990年3月1日設立、資本金60億円(資本剰余金含む)。上場は公式サイト参照地盤調査、地盤工事、建物検査公式サイト参照公式サイト参照全国各地に支店(支店一覧は公式サイト参照)地盤サポートマップ(無料・登録不要)累計250万棟の調査実績、250万超の地盤解析実績
地盤ネット株式会社東京都新宿区新宿5-2-3 MRCビル4F2014年10月1日設立、資本金308百万円(2023年3月31日現在)。地盤ネットホールディングスの記載あり調査・解析・対策・補償を一貫して提供。改良工事を受注しない形のサービスあり地盤カルテPLUS、地盤セカンドオピニオン、地盤安心住宅R地盤補償あり本社のほか北海道・中部(名古屋)・関西(大阪)・九州(福岡)の支社。FC加盟店は北海道から沖縄まで地盤安心マップR公式サイト参照
ビイック株式会社東京都文京区本駒込6-20-41975年4月1日設立、資本金5,000万円。上場は公式サイト参照住宅地盤調査、調査機器の製造・販売、地震波耐震計測、基礎下減震システムの開発・販売表面波探査法による住宅地盤調査「ビイックの地盤保証」あり東京本社、大阪営業所、福岡営業所全国地盤サーチ GAIA公式サイト参照
株式会社GIR東京都江東区豊洲3-2-24 豊洲フォレシア9F2000年11月24日設立、資本金1億円。上場は公式サイト参照保証が中心。調査・改良は「THE LAND認定店」が実施(GIR自身が行うとは記載なし)認定店による調査・改良、セカンドオピニオン地盤保証地盤保証「THE LAND」(液状化に特化したオプションあり)公式サイト参照公式サイト参照公式サイト参照
株式会社サムシング東京都江東区豊洲3-2-24 豊洲フォレシア9F1997年6月5日設立、資本金5,000万円(2025年3月末現在)。株主はSAAFホールディングス(東証グロース)地盤調査、地盤改良、地盤保証をワンストップで提供。沈下修正、液状化判定も実施SWS試験、ボーリング調査・標準貫入試験、平板載荷試験。改良は16種類の工法「THE LAND」を取り扱い(8プランから選択)全国26拠点公式サイト参照公式サイト参照
株式会社ワールドシェアセリング福岡市博多区博多駅前2-1-1 福岡朝日ビル6F2019年11月1日設立、資本金2,000万円。ワールドホールディングスグループ(親会社は東証プライム上場)地盤調査・解析、補償、地盤改良工事を案内(ユニットハウス等の事業も展開)公式サイト参照補償サービスを案内(詳細は公式サイト参照)本社(福岡)、福岡東事務所公式サイト参照公式サイト参照

2026年10月時点、各社公式サイト・公開資料に基づく。最新情報は各社サイトで確認してください。

表の中の「公式サイト参照」は、数字や条件を公式サイトで直接確認できなかった項目です。保証の限度額や期間、免責、対象となる地盤改良の範囲などは、商品ごとに異なり、契約時の書類でのみ確定するため、本ページでは記載していません。

各プレイヤーのプロフィール:公式サイトで確認できた範囲

ジャパンホームシールド株式会社

1990年3月に設立され、東京都墨田区両国に本社を置きます。資本金は60億円(資本剰余金を含む)です。公式サイトの会社概要では、事業内容は、地盤調査及び関連事業、地盤工事及び関連事業、建物検査及び関連事業とされ、全国各地に支店を持つと説明されています。公式サイトのトップには、累計250万棟の調査実績をもとにした地盤ソリューションが紹介され、サービスの利用には事業者登録が必要とされています。無料の地盤情報サイト「地盤サポートマップ」では、地盤の強さ、揺れやすさ、洪水・浸水リスク、年代ごとの航空写真などを地図上で確認でき、利用に登録は不要とされています。2025年4月には、住所から地盤を予測するAIサービスの発表もあり、詳細は地盤データのページで扱います。

地盤ネット株式会社

2014年10月1日に設立され、東京都新宿区に本社を置いています。公式サイトによれば、住宅地盤の調査から解析、対策、補償までを行う一貫サービスを提供しており、地盤の健康診断として位置づけられる「地盤カルテPLUS」、他社の調査結果を第三者の立場で解析する「地盤セカンドオピニオン」、改良工事を受注しない形で地盤サービスを一括管理する「地盤安心住宅R」、地質や災害履歴を確認できる「地盤安心マップR」などの商品名が並んでいます。支社は北海道、中部、関西、九州にあり、FC加盟店は北海道から沖縄まであるとされています。地盤工学会の特別会員(2級)や全国住宅産業協会の正会員であること、千葉県木更津市に環境検査センターを持つことも会社概要に記載されています。

ビイック株式会社

1975年4月に設立され、東京都文京区本駒込に本社、大阪と福岡に営業所を置いています。資本金は5,000万円です。公式サイトでは、事業内容として、表面波探査法による地盤調査機器の製造・販売、表面波探査法による住宅地盤調査、地震波耐震計測機器の製造・販売、地震波耐震計測業務、基礎下減震システムの開発・販売が挙げられています。表面波探査法の技術開発元であることが、公式サイトのトップに記載されています。住宅地盤では、調査手法そのものを開発し、機器を他社に販売するメーカー的な性格と、調査会社としての性格を併せ持つ点が特徴です。地盤保証の詳細はこのページでは確認できないため、「公式サイト参照」としています。

[PR]

株式会社GIR

平成12年(2000年)11月24日に設立され、資本金は1億円、本社は東京都江東区豊洲にあります。公式サイトでは、地盤保証「THE LAND」、セカンドオピニオン地盤保証、住宅完成保証「住まいるガード」、新築品質検査、ホームインスペクション、水処理装置、不動産売買などの事業が並んでいます。地盤保証は、技術力を認定した調査・改良会社を「THE LAND認定店」とし、その認定店が手がけた地盤のみを保証する方式です。建物の用途や限度額に応じたラインナップがあり、液状化に特化したオプションも用意されています。セカンドオピニオン地盤保証では、他社の調査結果と、GIRが持つ全国の地盤データを使って判定を行い、事前判定はインターネットから申し込めると説明されています。

[PR]

株式会社サムシング

1997年6月5日に設立され、東京都江東区豊洲に本社があります。資本金は5,000万円(2025年3月末現在)で、株主はSAAFホールディングスです。公式サイトによれば、調査ではSWS試験やボーリング調査・標準貫入試験、平板載荷試験を扱い、蓄積したデータを活用すると説明されています。地盤改良は16種類の工法を用意し、現場に合う工法を提案するとしています。地盤保証は「THE LAND」として、限度額と保証期間の組み合わせから選べる8つのプランがあります。ほかに、土壌・残土調査(提携会社が対応)、沈下修正、液状化判定にも対応し、全国26拠点がICTで連携していると記載されています。調査から改良、保証までを一社で提供する構成が、公式サイトの特徴です。

株式会社ワールドシェアセリング

2019年11月1日に設立され、福岡市博多区に本社を置く会社です。資本金は2,000万円で、東証プライム上場の株式会社ワールドホールディングスのグループに属しています。公式サイトの事業紹介には、ユニットハウス、BIM・ウォークスルー、地盤調査・解析、住宅向けワランティ、省エネ計算代行が並んでいます。地盤関連サービスの専用サイトでは、地盤調査・解析、補償、地盤改良工事、省エネ計算代行が案内されています。拠点は福岡の本社と福岡東事務所が会社概要で確認できます。複数の事業領域の一つとして住宅地盤を扱う構成であり、地盤専業の会社とは事業の成り立ちが異なります。個別の調査手法や保証の条件は、公式サイトで確認が必要です。

比較表から見える三つの違い

表を縦に読むと、次の三つの違いが浮かび上がります。優劣ではなく、事業者の立ち位置の違いとして整理します。

違い1:改良工事を受注するかどうか

サムシングは調査・改良・保証を一社で提供すると説明しています。地盤ネットは、改良工事を受注しない形のサービスを公式に打ち出しています。GIRは保証を軸に、調査・改良を認定店に任せる構造です。この違いは、調査結果に基づく改良の要否判断と、工事の受注が同じ主体にあるかどうかという点に関わります。

違い2:調査手法を自社で開発しているかどうか

ビイックは表面波探査法の技術開発元で、調査機器の製造・販売も行っています。ほかの事業者では、SWS試験やボーリングなど、既存の規格に基づく調査を提供する形が中心です。手法が違えば、得られる情報の種類や、保証の前提となる調査結果の読み方も変わってきます。

違い3:地盤データを公開しているかどうか

ジャパンホームシールドの地盤サポートマップ、地盤ネットの地盤安心マップR、ビイックの全国地盤サーチ GAIA は、いずれも住所などから地盤に関する情報を確認できるサービスとして公式サイトに掲載されています。蓄積した調査データを、事業者向けだけでなく、一般の利用者や自治体の防災の場面にも広げようとする動きとして、地盤データのページで取り上げます。

保証を読むときの注意:条件は約款で確認する

地盤保証は、地盤が原因で建物に不同沈下が生じた場合に、地盤と建物の修復工事を行う仕組みとして提供されているのが一般的ですが、保証の範囲、期間、限度額、免責の内容は、商品と時期によって異なります。ビイックの公式資料には、地震や台風などの天災による場合や、地盤調査報告書と異なる基礎施工を行った場合は保証の対象外とする旨の記載があります。保証を検討する際は、対象となる地盤改良の範囲、天災の扱い、保証を受けるための定期点検などの条件、保証期間の起点と終了時点、保証会社が事業を継続できなくなった場合の取り扱いを、契約書と約款で確認してください。

前のページで説明したとおり、住宅瑕疵担保履行法による資力確保は、売主等が負う10年間の瑕疵担保責任の履行を確保するものであり、民間の地盤保証とは別の制度です。両者は目的も仕組みも異なるため、どちらの制度が何を担保しているのかを区別して確認する必要があります。なお、個別の土地に対する地盤の評価や、保証の選択についての助言は、本サイトでは行っていません。

一次情報の確認先

本ページで参照した官公庁・業界団体・各社公式サイトの一次情報です。数値や制度は更新されるため、最新の内容は各リンク先でご確認ください。

本サイトは地盤調査・地質調査業界を公開情報から整理したものであり、個別の土地の地盤評価や工法選定の助言ではありません。調査費用・期間は条件により大きく異なります。建築・造成の判断は地盤調査会社・建築士等の専門家にご確認ください。